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操縦ライセンスと技能証明:国家資格のメリットと飛行実績の積み方(ドローン許可シリーズ第5回)

4月28日
読了時間: 4分

ドローン飛行の許可申請において、操縦者が「どのような技能を持っているか」は審査の質を決定づける最重要項目の一つです。かつては民間資格が主流でしたが、現在は航空法に基づく「無人航空機操縦者技能証明(国家資格)」の制度が確立されており、これを持つことの意義は単なる技能証明にとどまりません。今回は、国家資格を取得するメリットと、申請における「飛行実績」の重要性について解説します。


無人航空機操縦者技能証明(国家資格)とは

この制度は、無人航空機の操縦能力や知識を国家が認定するもので、一等および二等の「無人航空機操縦者技能証明」として運用されています。


◇一等資格: カテゴリーⅢ飛行など、より高度でリスクの高い飛行を行うために必要です。


◇二等資格: カテゴリーⅡ飛行など、一般的な特定飛行を行う際に有利な証明となります。


国家資格を保有している操縦者が申請を行うと、「技能証明書」を添付することで、許可申請時の一部審査(操縦技能に関するもの)が省略・簡略化されるという絶大なメリットがあります。これは、国が「この操縦者は一定以上の技能レベルにある」と認定しているため、個別の詳細な技能審査をパスできるという仕組みです。


資格を持っていると申請はどう変わるのか

資格がない操縦者の場合、申請時には「過去の飛行時間」「飛行実績」「訓練内容」などを細かく書類にまとめ、その技能を証明しなければなりません。これには多大な時間と労力がかかります。


一方で、資格保有者の場合は以下のメリットがあります。


①審査のスピードアップ: 技能証明書の情報をDIPSに紐付けることで、審査の一部が自動的に適合とみなされ、許可までの日数が短縮される傾向にあります。


②申請書類の簡略化: 操縦者の過去の飛行実績(飛行日誌の要約)を詳細に書き込む負担が大幅に減ります。


③許可範囲の拡大: 特定飛行の内容によっては、資格を持っていることが「許可が下りるための絶対条件」となるケースもあります。特に第三者上空を飛ぶような高難度の飛行では、国家資格が事実上の標準となっています。


国家資格がない場合の「飛行実績」の証明方法

「まだ国家資格は持っていないが、今すぐ業務でドローンを飛ばしたい」という方も多いはずです。その場合は、操縦者の「飛行日誌」が命綱となります。


申請時には、以下の情報が記載された「飛行実績」を求められることがあります。


◇飛行日時・場所


◇使用した機体


◇飛行時間(離着陸回数含む)


◇安全運航のための訓練状況


◇トラブルの有無


これらの実績を日頃から「飛行日誌」として記録し、管理している企業は、無資格であっても適切な実績を提示することで、許可を得ることが可能です。つまり、「国家資格がない=許可が下りない」というわけではなく、「日々の訓練と記録をどれだけ真面目に積み上げているか」が審査のポイントになるのです。


実績を積むためのステップ

もし実績が不足していると感じるなら、以下の手順で「許可を得られる実力」を身につけましょう。


①安全な場所での訓練記録: DID地区外などの安全な場所で、反復練習を行い、その様子をすべて飛行日誌に記録してください。


②訓練項目の設定: 単に飛ばすだけでなく、「ホバリングの安定」「四角形の飛行」「緊急着陸の練習」など、特定の訓練項目を設定し、その内容を日誌に記載します。


③補助者との連携訓練: 実際の業務に近い環境で、補助者と連携して安全を確認する訓練を行い、その連携体制を日誌に書き留めます。


まとめ:信頼の積み重ねが「空の自由」を広げる

ドローンにおいて、最も恐ろしいのは「操縦者の慢心」です。国家資格は、その操縦者が「安全に対して最低限の知識と技能を持っている」という、国からの太鼓判です。資格がある方はその恩恵を最大限活用し、まだの方も、日々の飛行日誌の積み重ねで、着実に信頼のスコアを積み上げていきましょう。


次回は、「飛行場所と近隣住民への配慮:住民同意と周知方法の実務」について解説します。どれだけ許可が完璧でも、地域住民とのトラブルは事業の停止に直結します。


開田行政書士事務所のご紹介

開田行政書士事務所では、操縦者の技能証明状況や飛行実績に基づいた、最適な飛行許可申請戦略を提案いたします。


【対応エリア】

熊本県菊陽町を拠点に、熊本市、菊池市、合志市、菊陽町、大津町はもちろん、日本全国からのご相談に対応可能です。


【当事務所の強み】

「国家資格を取ったので申請を効率化したい」「今の飛行実績で許可が取れるか不安」といった疑問に、法務のプロが明確にお答えします。当事務所は、ドローンの機体情報と操縦者情報のDIPS上での管理や、飛行日誌の整備アドバイスも含め、貴社のドローン運用をトータルでバックアップ、面倒な手続きを代行いたします。


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