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国土交通省の「受入計画」認定。複雑なオンライン申請の攻略法(建設分野特定技能シリーズ第7回)

4月30日
読了時間: 4分

特定技能制度において、多くの分野では出入国在留管理局(入管)の審査だけで完結しますが、建設分野は異なります。入管にビザ(在留資格)を申請する前に、まず国土交通省(国交省)から「建設特定技能受入計画」の認定を受けなければなりません。


2026年現在、この認定手続きは「建設特定技能受入計画オンライン申請システム」に一本化されていますが、その入力項目と添付書類の多さは、多くの建設会社を悩ませる最大の壁となっています。


1. 認定を受けなければ「入管」へ進めない

建設分野では、国交省が「この企業は外国人を受け入れる体制が整っているか」を事前に審査します。この認定通知書がなければ、入管は申請を受理してくれません。


審査期間: 通常1〜2ヶ月程度かかります。入管の審査期間(1〜3ヶ月)と合わせると、採用決定から実際に現場に入るまで、半年近くかかるケースも珍しくありません。


2. 2026年現在の重点チェック項目

システム入力時、特に厳しくチェックされるのは以下のポイントです。


社会保険の加入状況: 会社としての加入はもちろん、外国人本人の加入予定も詳細に記述します。


下請・元請の契約実態: 建設業許可を持っていても、実体のないペーパーカンパニーでないか、直近の施工実績などが問われます。


常勤職員数と受入枠: 建設分野では「受入人数 ≦ 常勤職員数」という制限があります。


3. 添付書類の「整合性」が成否を分ける

オンライン申請では、数十種類の書類をアップロードします。


賃金テーブルと雇用契約書: 第6回で解説した「日本人と同等以上の報酬」を立証するための比較対象書類です。


JACの加入証明: JACのマイページから発行される最新の証明書が必要です。


CCUS登録証明: 事業者および技能者の「ログイン後の基本情報画面」のキャプチャなどが求められます。


これら書類間で、氏名の綴り一つ、日付の不一致一つあるだけで「差し戻し(修正指示)」となり、さらに1ヶ月待ち……という事態を招きます。


4. 2026年4月改正:適正受入の「宣誓」事項の追加

2026年度からの最新の運用では、不法就労防止や労働安全衛生に関する「宣誓」がより具体的になりました。

特に、現場での安全教育に「母国語の教材」を使用しているか、緊急時の避難経路を周知する体制があるかなど、具体的な安全管理体制の記述が求められるようになっています。


5. 認定後の「変更届」も忘れずに

受入計画は、認定を受けたら終わりではありません。


給与が変わった(昇給した)


住所が変わった


現場の責任者が変わった

これらの変更が生じた場合、その都度システム上で「変更届」を出さなければなりません。これを怠ると、次回の更新や追加の受入ができなくなるペナルティがあります。


まとめ

国交省の受入計画認定は、建設業における「コンプライアンスの総点検」です。手続きは煩雑ですが、これをクリアすることは「国がお墨付きを与えた優良企業」であることの証明でもあります。


次回、第8回では、現場での安全を守るための「安全衛生教育」と、言葉の壁を乗り越える管理の仕組みについて解説します。


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