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収益モデルとリアルな利回り〜「思っていたより儲からない」を防ぐために〜(民泊シリーズ第7回)

  • 9 時間前
  • 読了時間: 4分
本読んでしっかり準備したら初心者でも・・・
本読んでしっかり準備したら初心者でも・・・

「民泊って儲かるんですよね?」「簡易宿所なら利回り高いと聞きました」


このようなご相談は非常に多いのですが、ここは一度、冷静に整理しておく必要があります。


結論から言えば、


「正しく設計すれば収益は出るが、甘く見れば確実に失敗する」


これが現実です。


民泊や簡易宿所は、一般的な賃貸経営とは全く異なる収益構造を持っています。

まず理解すべきなのは、「売上は変動する」という点です。

賃貸経営であれば、毎月一定の家賃収入が見込めます。しかし、宿泊事業の場合は、


・稼働率

・宿泊単価

・シーズン要因


によって売上が大きく変動します。


つまり、「安定収入」ではなく「変動収入」なのです。

ここを理解せずに始めると、想定と実績のギャップに苦しむことになります。

では、収益はどのように決まるのか。

基本的な考え方は非常にシンプルです。


売上 = 宿泊単価 × 稼働率 × 日数


ただし、この「稼働率」と「単価」が思っている以上に難しいポイントです。


例えば、観光地であれば繁忙期は高単価・高稼働が期待できますが、閑散期は一気に落ち込みます。

熊本エリアであっても、


・観光シーズン

・イベント

・インバウンド需要


によって波があります。


また、最近は競合も増えているため、単価を上げすぎると予約が入らず、下げすぎると利益が出ないというジレンマもあります。

ここで重要になるのが、「現実的な稼働率の設定」です。

よくある失敗が、


・稼働率80%前提

・常に満室想定


といった“理想ベース”のシミュレーションです。

実務的には、


・立地

・競合状況

・物件の魅力


を踏まえたうえで、かなり保守的に見積もる必要があります。


次に重要なのが「コスト構造」です。

売上ばかりに目が行きがちですが、実際には様々なコストが発生します。


・清掃費

・リネン費

・管理委託費

・光熱費

・OTA手数料(予約サイト)

・広告費


特に見落とされがちなのが、OTA手数料です

宿泊予約サイトを利用する場合、売上の10〜20%程度が手数料として引かれることもあります。


さらに、民泊の場合は「180日制限」があります。

つまり、どれだけ需要があっても、年間の売上には上限があるということです。

この制限を考慮せずに収支を組むと、想定より大幅に利益が下がる可能性があります。

一方、簡易宿所にはこの制限がありません。


そのため、稼働率が確保できれば高収益も狙えます。

ただし、その分初期投資や固定費も大きくなります。

ここで重要になるのが、「投資回収の視点」です。


・初期投資はいくらか

・年間利益はいくら見込めるか

・何年で回収できるか


これを冷静に判断する必要があります。

例えば、初期投資が1,000万円で、年間利益が200万円であれば、単純計算で5年回収です。

しかし実際には、


・稼働率の変動

・修繕費

・設備更新


なども考慮する必要があります。


つまり、「表面利回り」ではなく「実質利回り」で判断することが重要です。

さらにもう一つ重要な視点があります。

それが「時間コスト」です。


民泊や簡易宿所は、賃貸経営と比べて手間がかかります。


・予約対応

・清掃手配

・トラブル対応

・レビュー管理


これらを自分で行うのか、それとも外注するのかによって、利益構造は大きく変わります。

外注すれば楽になりますが、その分利益は圧縮されます。

つまり、「利益」と「手間」はトレードオフの関係にあります。

ここまで整理すると、見えてくるものがあります。

それは、


「収益は設計でほぼ決まる」


ということです。


・立地選定

・物件のコンセプト

・ターゲット設定

・価格戦略


これらを適切に設計できれば、安定した収益を生み出すことが可能です。

逆に、ここを曖昧にしたまま始めると、

「思っていたより儲からない」という結果になります。

私の実務経験上、成功するケースは例外なく、


・現実的な数字でシミュレーションしている

・最悪ケースも想定している

・無理のない投資をしている


という特徴があります。

一方、失敗するケースは、

「なんとなく儲かりそう」という感覚でスタートしてしまうパターンです。

厳しいことを言うようですが、この差が結果を大きく分けます。

次回は、「運営代行と自主管理の違い」について解説します。ここは収益と手間に直結する重要なポイントです。


■ 開田行政書士事務所からのご案内

当事務所では、民泊・簡易宿所の収益性について、「現実的な数字」に基づいた事前診断を行っています。


・収益シミュレーション(簡易版)

・投資回収の目安提示

・リスク要因の洗い出し

・最適な運営スキームの提案


行政書士×宅建士×不動産オーナーとして、机上の理論ではなく「実務ベース」でご提案します。

熊本県菊陽町を拠点に、熊本県内・福岡をはじめ九州エリアまで対応可能です。


「この投資は本当に成立するのか?」その判断が、成功と失敗を分けます。

迷われている段階でも構いませんので、お気軽にご相談ください。

 
 
 

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